わたしは幼い頃、
異様に味覚の鋭い子どもでした。

うちの母は
働くシングルマザーだったので
わが家の味付けは
出来合いの調味料に委ねられることが多く
わたしにはいつもその味が強すぎた。
のだけれども、
わたしは母が大好きで
忙しい中食事を作ってくれていることもわかるので、
おいしくない、と言うのが申し訳なくて
いつも、自分の正直な感覚との間で
葛藤していました。

そのおかげで
わたしは早々に料理をつくるようになったと思うし、
味覚の差から来る不自由、という原体験から
ふじわらの唐辛子が生まれたな、とも思います。

だけど、
おいしくない、と感じることも正しいし、
そして、
おいしい、の声が聴けなくても
誰かに料理を作ることは立派なこと。
食べた人の心身を養うのだから!

その両方が
食べる人と作る人の間で
ちょうどよく伝えあえたらいいな、
といつも思います。

もちろんわたしたちは
みんなのおいしい、を求めて
調味料を作っているので
絶対においしい、と思ってほしい!
のですが、笑

例えおいしくない、と言われても
料理する人は
自分で自分を褒めてあげてほしいです。

母でも母じゃなくても
日々食事を作る人に
ふじわらの母の日ギフトが届くといいな。

‐‐‐

おいしい、を
大切な人に伝えたい。
そんな気持ちに
わたしたちの仕事は支えられていて
そのことがいつも
とてもうれしいのです。

母の日ギフト、販売中。
どうぞご覧ください。